聖夜、彼女と…
「…素直だね…はい…」
花桜梨さんからからかってきたのに、彼女は顔を赤くしてまず俺にコートを着せ、俺と腕をくんでから自分の肩に羽織らせた。
「花桜梨さん…」
俺は少なからず驚いていた。
…あの清楚な感じの花桜梨さんが、二人でコート羽織れたらいいな、なんて思ったでしょう?とからかってきて、自分から俺の腕に自分の腕を絡ませてくるなんて。
思っているより、花桜梨さんは大胆なのかもしれない。
というか、そうなのだろう。三年生になってからの彼女の変貌振りには目をみはるばかりだ。
「こ、こうしたほうが暖かいでしょ?ゆっくり…帰りましょ…」
異論があるはずあるまい。俺は落ち着きなくうなずいた。
実のところ、俺と花桜梨さんの家は案外近くだったりする。
お互いに1999年になってから引っ越してきた身で、新市街地と呼ばれるところに家があるからだ。
花桜梨さんの自宅は、俺の家のちょうど帰りしなにある。
花桜梨さんと知り合うまではまったく気に留めていなかったマンションが、彼女の自宅だ。
ちなみに俺の家はここからまっすぐ信号まで歩いて、角にあるコンビニを左に曲がったしばらくいったところ。
もう100歩も歩くと、花桜梨さんの家だ。
ああ…なんとも名残惜しいな…この花桜梨さんの薫り、暖かさ…そして、腕に感じられる…数字(87センチらしいが)で聞いただけではピンとこなかった胸の豊満さ…。
少しでもそれらを感じていようと、少しでも花桜梨さんを自分の体のほうに近づける。
別に、花桜梨さんもいやじゃないみたいだ…。
とうとう、花桜梨さんの自宅のマンション前についてしまった。
「…ついたね」
「…そうね…」
俺も離れたくなかったが、ひょっとしたら花桜梨さんもそうなのかもしれない。
なかなか、花桜梨さんは俺の腕を離そうとしない…。
「…ねえ、もう時間…ないかな?」
さびしそうな瞳で、花桜梨さんは俺を見上げた。
「時間…?」
俺は腕時計に目をやった。
いまはPM7:32。
伊集院家のパーティには最後までいる予定だったので、時間は十分にある。
「親には最後までパーティにいるって言って来てあるから大丈夫だよ」
「そうだったの…ほんと、ごめんなさい…私のわがままで…」
花桜梨さんは人ごみが苦手だから、さっさと切り上げてパーティ会場を後にしてきたのだ。
「あ、そんなつもりで言ったんじゃ…」
心底悪そうにうつむいた花桜梨さんに、俺は慌ててそう言った。
「お詫びってほどのことはできないけど…よっていってもらえないかな?料理とか得意じゃないけど…何か簡単なものならできるし…」
「ご両親は?」
そう言うと彼女は、合宿で猫が逃げていったときみたいな苦笑いを浮かべた。
「普段はいないの。お父さん、外国いっているし、お母さんは大学の仕事で帰ってくるのは日付が変わる時間ぐらい…」
「そうなんだ」
それなら、茶のいっぱいをご馳走になってから、パーティが終わる予定だった時間ぐらいまでおしゃべりして帰っても迷惑にはなるまい。
「じゃあ、お言葉に甘えようかな」
俺がそう言うと花桜梨さんは嬉しそうに微笑んだ。
…かわいい…。
家にはいってすぐ、花桜梨さんは暖房をつけて俺に席を勧めてくれた。
そしてエプロンをつけて台所に立った。
…パーティドレスの上からって言うのが、なんか笑いを誘う。
文化祭のときのパーティドレスを思い出すなあ…あれはマジかわいかった。まあ、基本的に彼女綺麗だから、なんだって似合うんだけど。
まず、花桜梨さんは俺にコーヒー(気遣ってくれているのか、彼女はブラックが好きなのに、砂糖とミルクもついていた)を出してくれた。
「…帰り道、冷えたでしょう?これ飲んであったまって…」
「花桜梨さんとひっついてたからそうでもなかったよ」
俺がそう言うと花桜梨さんはなぜか「ありがとう…」と礼をいって冷蔵庫からチョコチョコ取り出し、調理にかかろうとする。
なんかこうして黙ってみてるのもなんだなあ……。
「手伝うよ」
「あ、いいよ。お客さんだし…座ってて」
「そうは言ってもなあ…」
「お詫びと思って呼んだんだから…ゆっくりしてて」
お料理ぐらい、一人でできるもんという女の子らしい意地からそういってるのかもしれない。
「そう言ってくれるなら…」
俺は席に座りなおして、花桜梨さんの調理の腕をみていることにした。
「…ほんと…私ってばかだね…」
「い、いや。誰にでも苦手なことはあるさ…」
俺の目の前に並んでいる料理は、肉とキャベツをいためたもの、だしまき、レタスとトマトをぶつ切りにして適当に混ぜたサラダだ。
最初は黙って花桜梨さんのしているのを見ているつもりだったが…いざ調理をはじめると、あぶなかしっくてみていられない。
包丁はまるで剣のように扱うし、コンロに火をつけようとすればしゅ〜っとガスだけ出ていることに気づかずに「故障かな?」といってチャッカマンで火をつけようとするし・・・(これは真剣に危なかった)。
結局俺が手伝って(というか、俺がほとんど作った)やっと料理にありつけたわけだ。
「花桜梨さんって万能ってイメージがあるから・・・そういうとこ見てなんかかわいく思えたよ」
「…いつもそうやって、私のこととか考えて言葉かけてくれるね…」
私、かわいくもないし、万能なんかじゃないよ…と照れた笑いを浮かべた。
「じゃ、食べよっか」
いただきます、という声が花桜梨さんの家のキッチンではもった。
「おいしかった…」
「そりゃよかったよ」
食べ終わって、俺たちはそれの後片付けをしていた。
二人でエプロン(なぜかクローゼットの中にエプロンが10着ぐらいあり、あのエプロンドレスも花桜梨さんの自前だったらしい…)して台所に立っているさまは、なんだかなかのいい新婚カップルみたいだ…。
「…あなたのお嫁さんになるひとって、幸せだろうな…」
「えっ?」
俺が変なことを思っていたのがいけなかったのか、花桜梨さんがそんなことを言ったようなって・・・んっ!
唇に、未知の感覚が伝わる…やわらかい…。
それがキスだと気づくのに、俺は数瞬を要した。
「私じゃ、お嫁さん候補になれない……?」
俺の首に手を回して、花桜梨さんは俺を見つめる…。
「いや、その…もちろん花桜梨さんならオッケーって言うか…」
ああ、自分でも今の状況が分からなくなってきた…。
「ほんとう?嬉しい…」
花桜梨さんはにこっと微笑むと…ぎゅっと俺に抱きついてきた。
さっきのコートのなかとは違う。彼女の全身が、感じられた…。
「クリスマスのプレゼント、あなたはしてくれたのに…やっぱり私だけしないって言うのは…」
名残惜しそうに花桜梨さんは離れると…まずエプロンに手をかける。
ぱさっ…。
そして、パーティドレスの蝶ネクタイをはずして、床に落とす…。
ごくっと生唾を飲み込んで、俺は花桜梨さんの突然の行動を見守る…。
とうとう、花桜梨さんは白の下着姿になってしまった……。
「続きは私の部屋で…ね?」
まるで女神に命令されたかのように、俺は黙ってうなずいた。
はじめてみる花桜梨さんの裸体は、想像してよりもはるかに綺麗で…エロティックだった。
大きいのに、まったく型崩れしていない乳房。ピンク色でさくらんぼでも乗っけたかのような乳首。くびれたウエスト…。バレーボールで鍛えた丸くてかわいらしいお尻。 完璧なプロポーションだ。
「私なんかじゃ、お返しにもならないかもしれないけど…気持ちだけでも受け取ってほしい…」
もう一度、俺を抱きしめ、花桜梨さんは唇を合わせてくる。
今度のキスは…単純なキスではない。
花桜梨さんは俺の口の中に舌を入れてきて、それをころころと…味わうように…かき回す。俺も、必死に花桜梨さんの舌を味わおうとする。
…いくら花桜梨さんが大胆だからって…バージンじゃここまではできないよな…。
何度か考えたことがあったのだが…花桜梨さんはやっぱり、男性経験があるのだ。…考えてみれば、あれだけの容貌をしているのだから、経験がないと思うほうがむしろ不自然だ。
分かっていても…悔しいなあ…まさかひびきの高校のやつじゃないだろうな。
「どうしたの…?淫らな女だって、思ってるでしょう?」
いたずらっぽい笑みを浮かべて、花桜梨さんは言う。
「い、いや。そうは思わないけど…ただ…」
「ただ…?」
「いや、なんでもない…」
まさか俺から『花桜梨さんってバージンじゃないんだね』なんて言えるわけがない。
「ごめんなさい…あなたが…ほんとに好きな人が初めてだったらどんなによかっただろうね…」
花桜梨さんは俺の右手を手にとると…それを自分の豊満な左胸に導いてくれた。
本能的に、俺はその手を動かして花桜梨さんの手からあふれそうなほどの乳房を揉みしだいていた…。
「あんっ…中学三年のときにね…別に特に好きでもない男の子から告白されたの…あん!」
俺は調子にのって大きい胸の割に小さくてかわいらしいピンクの乳首を優しくつまむ。…エッチな本とかだと、大きい人は感じにくいって書いてあったけど…花桜梨さんはそうでもないみたいだ…。
「私って寂しがりだから…そばにいてくれるんなら、誰でもいいかなと思って…ああん、エッチ!」
俺はもう我慢できなくなって、花桜梨さんの乳首をぺろぺろと舐めていた。
なんだか、甘い感じがするな…。
触っていたときよりも、ちょっと固くなった気がする。
「いいよ、花桜梨さん。寂しいんなら俺が一緒に、いつまでもいてあげるから…昔のことなんて忘れてしまうといいよ…」
俺は花桜梨さんのひざ裏と首筋を持つと、そのまま抱え込んでベットまで運んだ。
なんてかっこつけたけど、俺が主導権を握れるのもここまで。…なんせ俺は女性経験がない。
「えーと…いままで勢いで花桜梨さんにいたずらしちゃったけど…どうすればいいのかな…」
俺が花桜梨さんを押し倒したかっこうで尋ねるのも間抜けな気がしたが、本やビデオで得た知識だけで花桜梨さんが満足するエッチができるとも思えなかった。…そうでなくてもあの手の本は男性本位で書いてある。
「えっ?初めてなの…?」
花桜梨さんは意外そうな顔をした。…俺ってそんな遊んでる男に見えるのか。
「あ〜…ごめん。花桜梨さんが初めてになりそうだね」
「あ…気分悪くしたのなら、ごめんなさい…でも…私なんかでいいの?」
「花桜梨さんがいいんだ…」
俺はもう一度花桜梨さんのかわいらしい唇にキスをする。今度は俺から舌をころころと花桜梨さんの口の中で転がしてみた。…花桜梨さんもそれに舌を絡めてくる…。
「嬉しい…じゃあ…ズボンぬいで…」
俺は黙ってうなずくと、パーティ用のかたっくるしいズボンを脱ぎ捨てた。
…パンツの上からでもビクビクと痙攣しているのが分かるぐらい、俺のモノは興奮していた。
それを見た花桜梨さんがごくっと生唾を飲み込むのが分かった。
「大きいのね…」
さわさわとパンツの上から俺のものをその繊細な指で触ってくれる…うあ、自分で触るのと比べものにならないぐらい気持ちいい…。
花桜梨さんはするっと俺の下着を脱がせると…優しく俺のいきり立ったものを握って…それをはむっと口に含んでくれた。
「わ…」
何もかもが、初めての経験だ。
ちゅぱっ。ちゅぱっ…ちゅぱっ…れろれろれろ…。
「んあ…き…気持ちいい…」
花桜梨さんが上目遣いで俺を見つめながら(かわいすぎ…)口の中で奉仕してくれるたび、その刺激にまったく免疫のない俺は強烈な快感と、射精感に苛まれる。
でも…慣れている感じがするのが、なんか悔しい…悔しいから、俺は花桜梨さんのおっぱいをいじめることにする。
ふにふにと左の乳房をもみもみしながら、右では逆の乳首をこりこりさせたりする。
「ふうん!へ・・・へっちはんだはら…」
エッチなんだから、とでもいいたいのだろう。胸を触られながらでも俺に尽くしてくれている花桜梨さんにほんとに愛しい気持ちが芽生えてくる・・・。
「か・・・花桜梨さんほどでもないよ…」
必死に射精感と戦いながら、俺は花桜梨さんに憎まれ口をたたく。
いったん、花桜梨さんは俺のものから口を離した。
…花桜梨さんの可憐な唇から伸びる俺の先走り汁がやたらエロっぽい…。
「私なんかに舐められて、こ〜んなに興奮してるほうがエッチだと思うけど…?」
花桜梨さんは俺のはりきちれんばかりのモノを指でつんつんつつきながらそんなことを言う。
わあ…出るかも……。
「花桜梨さんに舐めてもらってるから、こんなに興奮したんじゃないか」
「ふふっ…お世辞でも嬉しい…」
はにかんだ笑みを浮かべて、花桜梨さんはまた口にモノを含んで奉仕を開始してくれる…。
今度はさっきよりも強烈だ…吸い込まれるようなフェラだ…。
じゅぱっ、じゅばっ・・・ちゅぱっ・・・ぺろぺろ・・・ちゅちゅ・・・
さらにその繊細な手で俺のタマをころころと転がして快感を倍…以上だろうな・・・にさせてくれている。
「ダメだ!花桜梨さん出るから…!」
そういう俺に花桜梨さんは目でだけ笑って…そのまま奉仕を続ける。
ちゅぱ…ちゅぱ…
優しく俺のモノを握っている花桜梨さんの手の動かすスピードも、どんどん早くなってくる。それだけ、俺により大きな快感…射精感…も襲ってくる・…。
「おほこのほも・・・ほほ…かんひるんでひょう…?(男の子も…ここ…感じるんでしょう?)」
花桜梨さんはタマへの刺激をやめると…その手を俺の乳首に這わせる…。
うわ!ほんとに気持ちいい…男もここ、感じるんだ…。
おしゃぶりを続けながら、花桜梨さんは指で俺の乳首をなぜまわしたり、つまんだりして刺激を続けた。
「ダメだあ…!き…汚いから花桜梨さん、離して…!」
「あはたのはもん…きははくはんは…(あなたのだもん…汚くなんか…)」
花桜梨さんはどうあっても俺のモノを口から離しそうにない。
「ごめん!花桜梨さん…!!」
もう、だめだった。
どびゅ!どびゅ!どびゅっ!!
ごくん!
「!!」
驚いた。花桜梨さんは…俺から出た汚らわしい液体をその可憐な口から飲み込んでしまった。
「か、花桜梨さん…」
「あは、ちょっと、苦いね…」
でも…苦いのと…あなたが好きだから…と花桜梨さんはもう一度まだ興奮のさめやらぬ俺のモノを口に含むと、残っていた精液をちゅぱちゅぱときれいに吸い出して、それもまた飲み込んでくれた。
「今度はあなたが私を気持ちよくしてね…」
花桜梨さんはベットに横になると、自分でふにふにと胸を揉みしだきはじめた。
…女の子が自分で胸を揉みしだくのを見るのは、こんなにもエロくみえることなのか…。
そして少々恥らいながら、花桜梨さんはすらっと伸びた足をひらげて俺に…綺麗なあそこを見せてくれた。
…女の子ってほんとに感じたり興奮したりするとこんなに…。
「びしょびしょでしょう…?あなたに胸を触られて…口でしただけでこんなに興奮してるの…」
あなたの舌で舐めてほしいな…
花桜梨さんはハアハア……と荒い息まじりの甘い声でつぶやく。
もちろん、いやなはずがない。
顔を花桜梨さんのアソコに近づけると、なれない匂いが鼻をつく。…興奮こそすれ、いやな思いはしなかった。
ぺろっと、花桜梨さんのビラビラしたところをひと舐めする。
「あん…!」
あ、感じてくれてるみたい。この調子で…。
ぺろっ、ぺろっ、ぺろ・・・。
「あん!あああん!じ、じらさないで…舌をいれて…」
じらしてるつもりなんかないんだけどなあ…俺がはじめてだってこと忘れてるのかな…?エッチするときは舌をこのトロトロのところに入れてあげるものらしい。
じゅぶっ、とエッチな音を立てて俺の舌は花桜梨さんのエッチな穴に吸い込まれる。
「はあん!いいわ…!それを動かしてほしいの…」
言われるままに俺はその下をくりくりとエッチな穴を舐め尽くすように動かしてみる。
「ああん!すごぉい!上手なのね……あん!」
相変わらず胸を揉みしだいていた花桜梨さんの手の動きが激しくなる。
…俺の手が遊んでるなあ…どうせなら…。
「ふあ…どうしてそんなところが気持ちいいの…?」
ぷにぷにとする花桜梨さんの耳たぶを触ってみる。ふうん、女の子が耳たぶ感じるってほんとだったんだな。
俺が舌を動かすたび、耳たぶを触るたびに、花桜梨さんの声が大きくなっていった。
「あん!あん!今まででいちばん気持ちいい…!!最高よぉ・・・好き・・・大好き!」
花桜梨さんは俺の頭を抑えながら、周りが見えていない声でそう叫び散らす。
いい香りのするセミロングの髪を振り乱し、淫美によがる花桜梨さんが俺にはとても愛しく思えた。
こんなに喜んでくれるなんて……初めての相手が花桜梨さんでほんっとによかった…。
「も、もうダメ…これ以上されたらイッちゃうよ…欲しくて仕方ないの……」
そう言うと、花桜梨さんは俺に敏感なところを責めさせるのをやめさせる。
「は、初めてなんだよね……」
改めて聞く花桜梨さんに、俺は黙ってうなずく。
「じゃあここに…仰向けに横になって……」
彼女はいったんベットから降りると、そういってベットを指差す。
俺は花桜梨さんの言うとおりにした。
「はあ…はあ…ほんとに大きいね…」
花桜梨さんはぽーっとした目で俺のペニスを眺めて、少しだけ手でしこしことさせる。二回目だから、一回目のようにそれだけで射精感が襲ってくることはなかった。
「何にもしなくていいから……」
「あ、待って」
「?どうしたの…?」
「ほら、俺のあげたプレゼントあるだろう?よかったら、開けてみてくれない?」
「ええ…?今…?」
「うん」
花桜梨さんはちょっと残念そうな顔をして…。
「もう…じらすのね…。でも、なにをプレゼントしてくれたか気になるな…」
花桜梨さんはベットからおりると、帰ってきてすぐに机の中になおしたプレゼント箱を取り出した。
そして、それをぱかっとあけると…。
「うわあ…水晶のイヤリング…綺麗…」
「気にいってもらえた?」
「うん…でも・・・私なんかじゃ似合わないんじゃないかな…」
「そんなことないよ、つけてみて」
花桜梨さんは素直にうんとうなずくと…やわらかい耳たぶにちゃんとつけてくれた。
「どう…かな?」
「かわいい…。似合うよ、それにしてよかった」
「ほんとう?嬉しいわ。……もっと、私を喜ばせてね…」
そう言うと花桜梨さんは俺のペニスを握ってカラダをまたいだ……それをさっきまで俺に責められていた部分にあてがう…。
ずぶぶぶぶ!
「ああん!やっぱり大きいぃぃぃ!壊れそう……!」
花桜梨さんはうつろな…でも気持ちよさそう…な表情でそう言った。
うわ・・・入った…すごく気持ちいい…締め付けるっていうか…なんというか・・・。
「ふふっ・・・あなたの童貞、奪っちゃった・・・」
まるでサキュバスのような・・・会ったことないけどさ・・・笑みを浮かべる花桜梨さん……なんかこのまま連れて行かれそうな雰囲気。
花桜梨さんの腰が動くのが分かった。
ずちょ…ぐぶっ…ずじゅ…じゅぷっ…
性器のこすれる卑猥な音が、熱帯魚のヒーターやポンプの音がするこの部屋に響き渡る…。
それに合わせるように、俺の目にある巨乳がぷるんぷるんとまるで別の生き物のように揺れる。
耳につけてくれた水晶のイヤリングもそれにあわせてちゃりんちゃりんと揺れる。
「あん!あん!おっぱいも揺れてて…気持ちいい…!わ、私ってエッチでしょう?じ、自分から腰動かして…あん!」
答えられなかった。花桜梨さんが腰を動かしてくれるたびに俺にも強烈な快感が走る…。
ほんとに俺は何も…しなくていいわけないよな。
「ああん…おっぱいもいじめてくれるの…?あん!ふあっ…ああん!」
俺は花桜梨さんの揺れる胸をむにむにと揉んだり、腰の動きにあわせてピンクの乳首をつまんだりしてあげた。
花桜梨さん…気持ちいいんだなあ…。
ほんっと、かわいい……俺は信者ではないが、花桜梨さんと出会えたことを今日生れ落ちたキリストに感謝したいぐらいだ……。
しかし…締め付けてくるな…俺もほんとに気持ちいいよ…。
もし最初に花桜梨さんの口でイッてなかったら、もう俺は射精させられてるだろうな・・・!う・・・気持ちいい・・・!
どんどん、二人の愛し合っている部分から奏でられる淫美のハーモニーが旋律を上げる。
じゅぶ!ぐじゅっ!じゅぼっ!くちゅ!ぐぶっ!ぐぶっ!どぶっ!!
「あん!あん!だめぇ…イッちゃう…!ねえ!あなたは…まだいけそう…?」
「お、俺も実は……中に出していいかな…?」
安全日、といわれる日があるのを俺は保健の授業で聞いたことがある。
花桜梨さんより先にはイケないとがんばっていた俺だが、もうそろそろ限界が近そうだ。
「あなたのこと…あん!愛してるけど…ああ!!もうだめぇ…!な、中はダメ…!あん!はあん!」
そういいながらも貪欲に腰を動かしている花桜梨さん…俺でこんなに感じてくれてるなんて…!
「も、もう少し我慢して…!胸とお口でイカせてあげるから…!ああああん!いく…いくぅ…!!」
ビクン!ビクン!と花桜梨さんの全身が震えたかと思うと、ふう…と大きなため息をついて俺のペニスを自分から抜いた。
「本当に気持ちよかった…ありがとう…」
花桜梨さんは…その大きな胸に俺のペニスを挟み込むと、そこからはみ出た亀頭をぺろぺろと舐め始めた。
うわあ…さっきのフェラよりはるかに・・・。
「あっ!もう出るよ……!」
びくん!びくん!
我慢しまくっていた俺のペニスは、あまりの気持ちよさに警告してすぐさま精液をぶちまけてしまった。
どびゅ!どびゅ!どびゅっ!!
俺の白い欲望の液は……花桜梨さんの綺麗な顔を満遍なく蹂躙していた。
イヤリングにもちょっと、かかってしまった。
「ふふふっ…二回目なのに私が飲んだのと同じぐらい出たね…そんなに気持ちよかったんだね…」
嬉しい…と花桜梨さんは二回射精してなお元気なペニスにキスをして、残っていた精子を最初と同じようにきれいに吸い取って飲み込んでくれた。
ベットの中で、俺たちは情事の余韻を楽しんでいた。
「…軽蔑してない?」
花桜梨さんが不安そうな顔で俺を見据えてそう聞く。
「何で?」
「だってあんなに…」
俺は花桜梨さんの唇を塞ぐように、花桜梨さんの小さな唇に自分のを重ねた。
「俺もすごく気持ちよかったし、花桜梨さんも喜んでくれた。それでいいじゃない。俺、花桜梨さんの全部が好きだし」
「…優しいんだね…」
今度は花桜梨さんからキスをしてくる。……舌を絡めた、濃厚なキス。
「…ねえ、それならわがままいっていい?」
花桜梨さんはようやく落ち着いた俺のペニスをさわさわしながらこう言った。
「もう1回…やって欲しいな…」
(終)