御堅い女

 

「んっ…」

「はぁはぁ…」

 

ちゅっ、ちゅぴっ、ちゅぱっ…

 

お互いのくちびるをむさぼる音が、茶道室に響き渡る。

キスの相手は水無月琴子。おれの幼馴染の親友だ。

その幼馴染に対して悪い気がしないでもないが…恋愛感情は押さえきれそうにもない。

キツイ性格の女だが、美しい女であるのは否めないし、これはこれでかわいいところもあるのだ…。

「んんっ…琴子…」

おれはどてらを羽織った制服の上から胸に手をやろうとするが…やっぱり、ぱしっとはじかれてしまった。

「これ以上はダメよ。ほかの女の子は知らないけど、私は結婚するまでそういった行為はしないって決めてるんだから」

乱れたどてらを着なおし、そんな気のないことを言う琴子。

いつもはここで引き下がるのだが…今回はそういうわけにはいかない。

「そんな…中坊じゃあるまいし、キスだけだなんて生殺しじゃんか〜…」

「ダ〜メ。ほんとに私のこと愛してるなら自制する心も持ち合わせて頂戴」

…なんて堅い女だ。例の幼馴染なんてちょっと発破かければ本番オーケーだったって言うのに。

まあ、そう言う堅いところも魅力の一つであるわけだし、その幼馴染もあんまり軽くオーケーするものだからあんまり信用できなくなったってのも事実だ。

「なあ、琴子。琴子はHに対して偏見持ってない?」

「あら。どう言う偏見かしら?」

「Hは汚くてけがらわしくて子供を作るためだけのものだとか思ってない?」

おれがそう言うと琴子は難しい顔をして、

「…まあ、そう言う倫理観を持ってるのは否めないわね…」

と返事した。

「そんなのはほんとに偏見だよ。お互いが愛し合っているからこそ…」

「そ、そんなの、男はみなそう言うわ」

「まあ、ただヤリたいやつはそうだろうけど…」

おれは再び琴子のくちびるを奪う。

「本当に好きで、愛している女のすべてがほしいと本心から思う男もいるんだ…」

「じゃ、じゃあ、また今度どこか落ち着いたところでしましょう…。まさか部室でそんなこと…んっ…」

「せっかくその気になった女の子を逃す男ってのは、例外なくいないものだよ」

そう言うとおれはまたくちびるをあわせ…今度は舌も侵入させる。

いつもはここまでだが、今日は違う。

ごついどてらを脱がし、制服のリボンに手をかける。

「上の制服…脱いでくれる?」

さすがの琴子もあきらめたようだ。こくんといつもからは考えられないぐらい弱気な表情を見せると、琴子はおずおずと上のブレザーを脱ぎ、ブラウスのボタンに手をかける。

「あ、いいよ。それは脱がせてあげるから」

「そんなの恥ずかしいわ!」

「そんな大声出すとだれか気づいてくるかもしれないよ…?」

おれがそう言うと「もう好きにしなさいよ」と四肢を投げ出してしまった。

可愛くない態度だが、琴子と付き合って長いおれはほんとは照れかくしなのをよく知っている。

ブラウスを脱がすと、どちらかというと控えめなブラジャーが目の前に現れた。

少々遠慮しながらそのブラジャーを剥ぎ取る。

普段は性格のキツサのほうが前にきて彼女の女らしさにはなかなか気づかないが…彼女はこのひびきの高校でもイチニを争うほどスタイルがいい。

つん、とうえをむいたバストに、かわいらしいピンク色の乳首…。

さすがのおれもその妖艶さにごくりとつばを飲みこんでしまう。

「もう、あんまりじっと見てないで。ほんとにはずかしんだから…」

「あ、ああ。ごめん。あんまり綺麗だったからつい…ね」

とりあえず謝っておれはその乳首にくちつけようとする。

「ええ?そんなことするの…?赤ん坊じゃないんだし」

「こんなきれいなの見て我慢できますかって」

ちょっといやがるそぶりを見せる琴子にかまわず俺はさくらんぼを口に含む。

「あ、ちょっ…あっ…」

 

ちゅぱっ…ちゅパっ…

 

「気持ちいいでしょ?」

「…っ…くすぐったいのとはまた違うわね…」

「…Hのときはすなおになったほうが気持ちよくなれるんだけどなあ…」

まあ、片意地な女をすなおにさせるのは男の技量だ。

「こっちはどうかな…?」

左の乳首をちゅうちゅうしながら、俺は右の乳首を親指と人差し指で優しくつまんで見せる。

「あんっ!き、きついわよ…」

「なんだかんだいってる割には固くなってきてるみたいだけど…?」

指をこりこりと動かせるたびに、琴子の乳首がしこってきているのがわかる。もういまではコチコチだ…。

「ふむ・・右のほうが敏感みたいだね」

俺は左への奉仕をやめると、今度は右をちゅうちゅう吸い込んでみる。

「あ…あんっ!」

ようやく甘い声が出た。この調子で俺は左のボリュームのある胸を揉み揉みしながら、左への責めを間断なく実行する。

「可愛いよ、琴子…」

そうつぶやいて俺は琴子のこりこりにしこった乳首に歯を少し、立ててみる。

 

こりっ!

 

「ひあっ!ああん…」

「痛かった?」

「…い、痛くなんかないわよ…」

続けなさいよ、とやっぱり可愛くない態度でいう琴子。

「続けてもいいけど…おれもやってほしいことがあるからね」

いったん琴子を放すと、俺はジッパーを下げてもう先走り汁が出ているペニスを琴子の前に突き出した。

「な、なによ…これ…」

「なによって、ペニスだよ」

「そんなのわかってるわよ!いったいどうする気?」

怒ってるように見えても好奇心はあるようで、琴子の視線は俺のペニスにくぎ付けだ。

「これを琴子に舐めてもらうんだ」

「ええっ!そんなの…」

「嫌とはいわせないよ」

俺はぐいっとペニスを琴子の口元に持っていく。

いくら俺でも無理やり口の中にいれたりはしない。

ちょっと、そんなことをしてみたい気もあったが…。

「…仕方ないわね…」

琴子はそういうとおずおずと舌を棒に這わせ始めた。

 

ぺろっ…ぺろっ…ぺろっ…

 

はっきりいってむちゃくちゃ気持ちいいわけでもなかった。はじめてだから仕方ないだろうが…。

ただ、舌の温かみの充分に感じられる。

「琴子、それでも十分に気持ちいいんだけど…それをぱっくり咥えてくれよ」

「もう、どこまで破廉恥な要求するのよ?」

「フェラはエッチの基本だから…ほら」

俺がそういうと琴子はしぶしぶといった感じながらいきり立ったペニスを口に含んだが…。

「けほっ!生臭いじゃない!」

「すぐに慣れるよ、続けて」

「む〜……」

嫌そうなそぶりを見せながらも、琴子はそれをまた口に含んだ。

 

じゅぷっ、じゅぷっ、ちゅぱっ、ちゅぱっ・・・

 

「んっ…んっ…んっ…」

「うん、悪くないね。そこで舌を絡めてみて」

琴子はおしゃぶりするので必死のようで俺を上目遣いで見ながらフェラなんて器用なことはしてくれなかったが、懸命な態度は充分興奮に値するものだ。

一生懸命棒に舌を絡め、ちゅうちゅうと吸っているが…まあ、はじめてだしそんなたいしたテクではない。

「ん、もういいよ。ありがとう」

「んっ…あはぁ…」

俺が琴子の口からペニスを放すと、安堵感半分、なぜか切なさ半分の視線を俺に向ける…。

「もういいの…?」

「ああ、今度は琴子を気持ちよくしてやらないとね」

そういうと俺はまず右の乳房をもみもみしながら、さっきと同じように乳首をしゃぶってやる。

「あんっ!そんなにきつく揉まないで…」

琴子の乳首はさっきからずっと興奮しっぱなしだ。

「ずっと起ってるね…案外琴子ってエッチなんじゃない?」

「そんなわけないでしょ!?」

「毎日オナニーしてたりするんじゃないの?」

意地悪なことを言ってから俺はスカートに手をかける。

「きゃ!その…やっぱりダメ!怖い…」

「ここまできてそんなこというなよ」

おれは抗う琴子に少し興奮しながらほとんど無理やりスカートを脱がせる。

「きゃあ!やめなさい!ほんとに怒るわよ!?」

「でも琴子のここはこんなに濡れてるんだけど…?」

おれは琴子の秘部に指をなぞらせ…

「あ…あん…」

「甘い声出すくせに。ほら、こんなに糸引いてる」

おれはそこからすくいとった愛液を琴子に見せ付けるように親指と人差し指で糸引かせた。

それを見た琴子は…。

「そ、その…そういったことに興味がないわけじゃないのよ…ただ、はじめてだし怖くて…」

しどろもどろ、自分に言い訳するようにそんなことを言う。

「だれだって最初はあるし、だれだってとおる道さ。優しくするからさ」

おれは小刻みに震える琴子を安心させるように抱きしめた。

それでいくらか安心したのだろう。

「…じゃあ…任せるわね」

「了解」

やっと俺に任せてくれる気になったようだ。

おれはまず下着の上からぺろぺろと琴子の敏感なところを責めてやる。

「あんっ…ああん…き、気持ち…」

「気持ちいいのかい?」

おれがいったん責めを中止してそういうとなぜかやけくそ気味に、

「ええ、気持ちいいわよ!自分でするより何倍もっ!」

「そうか、それはよかったよ」

再び俺は琴子の秘部に舌を近づける。今度は指でなぞってやることも追加する…。

「あんっ!あんっ!わ、私って男にこんなことされて嬉しいような女だったのね…!あんっ…!」

「琴子、こんなことされて嬉しいんだ」

「そうよ、嬉しいの!もっと…もっとしてっ!」

…意外と琴子って淫乱なんじゃないかな…。

「指と舌だけじゃほんとの快楽は得られないよ」

おれはそういうと琴子への責めをやめ、好きな女を存分に嬲って痛いほど隆起しているペニスを琴子の下着を脱がし、秘部へあてがった。

「あっ!その…」

「ちょっと痛いけど、我慢して」

おれはそれだけ言うと少しづつ琴子の汚れない部分におれのモノを侵入させる…。

「ぎはぁ…!ぐっ…くぅぅぅぅぅ!」

「我慢してね…」

痛いのはよく分かるが…これを気にしていたのでは行きつくところに行きつけない。

思いきってペニスを奥までうめこんでみる。

 

ぶちぶちっ!

 

「がはあ…!」

琴子の処女膜の破れる感触が、生々しく伝わってくる。

「大丈夫?痛い?」

さすがに気になって琴子に声をかけてみると…。

「ちょっと…い、痛いけど…だいじょうぶよ。続けなさい…」

奥歯をかみしめながらだが、いつもの気丈な返事が返ってきたのでちょっと安心した。

すごい締めつけ具合を楽しみながら、おれはゆっくり腰を動かす…。

 

ぬちゅ、ぬにゅ、にゅちゅっ、ぬちゃ・・・

 

「うぐっ…ああっ!はあん!う、うぅ…うっ…」

う〜ん…処女だから仕方ないが、あんまり濡れてないみたいだ。

声もそんなに感じまくってるってほどでもなさそうだし…。

琴子の秘部から流れ出る体液も、愛液より血液のほうがはるかに多い。

「ごめんね、琴子。痛い思いさせて…でも慣れだから…」

悪いと思いながらも、俺は腰を動かしつづける。

「あ、あ、ぐっ…き、気にしないでいいわよ。最初はだれだってそうなんでしょ…あっ…」

必死に痛みに耐えている琴子に激しい情熱の炎を抱いたまま、俺はたっぷり処女を味わってもう限界に近いペニスを引っこ抜くと、それを琴子の胸に向け…おもっきり射精したのだった。

 

さてさて10日後。やっぱり誰もいない茶道部の部室で…。

「あんっ!あんっ!いいわ、あなたの最高よぉっ!」

俺の上でロングの髪を振り乱し、必死に快楽を味わおうと腰を動かしているのはつい先日処女を失ったばかりの琴子だった。

さすがに初体験でエクスタシーを迎えることは出来なかった琴子だが…3、4回ほどシテ、一枚剥がれてしまうともうこんな様子だ。

堅い女ほど剥けてしまうと淫乱症が表に出てくるというのはまんざら嘘でもなさそうだ…。

愛液をおれの全身に撒き散らし、「このまま中で出してっ!」と要求する。

「こ、琴子。もうこれで勘弁してくれ。2時間の間に3回も…疲れたよ、俺」

俺がそう弱音を吐くと、

「もうっ!情けないわね、それでも男なの!?罰としてあと2回射精するまで私から抜いちゃダメ!」

「ひえええええ…」

結局日が暮れるまで、俺は琴子との情事に付き合わされることになりました…。

 

 

(終)


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