モテル男もつらいもんだ〜メリッサ編〜
メリッサは今、魔術師ギルドの廊下を豪奢なゆるいウエーブのかかった金髪を上品に揺らし、清楚な足音をさせて歩いていた。
顔色が心なしか、青ざめて見える。
最高司祭の、あの言葉が脳裏によみがえる。
(抱かれてみるぐらいの覚悟がなければ、勇者の従者など勤まりませんよ)
最高司祭のその言葉は、メリッサにとって呪文に等しかった。
あまりのショックに、最高司祭があとに続けて『たとえばのはなしです』という言葉も、耳に入っていなかった・・・。
そして、メリッサは尊敬する最高司祭の言葉を実行に移すためにこのギルドの廊下を歩いているわけだ。
(だ、抱かれてみよということは…その・・・肌を重ねてみろということで・・・つまり・・・その、みだらでふしだらなことをしろということなのでしょうね・・・?)
混乱しているメリッサは、心の中でよく分からないことを繰り返しつぶやいていた。
上流家庭に育ち、家を出てからはまったく男っ気のないマイリー神殿で暮らしてきたメリッサは、男女の関係というものはそういうものだと決め付けている。
そして、いよいよ問題の勇者殿の部屋の扉をノックする。
コンコン
「ん?だれだ?」
間延びした男の声が、扉の向こうから聞こえる。
「私です」
そう返事すると、がちゃりと扉が開いた。
筋肉隆々の巨漢の男が、上半身裸で姿をあらわした。
名をリウイといった。
・・・来客が女性と分かりきっているのに、平然と裸で出てくるその神経がメリッサには理解できなかった。
「・・・あんたが尋ねてくるなんて珍しいな。ま、入りなよ」
メリッサは言われるままに失礼します、と扉をくぐる。
その顔はまるで処刑室に連行される罪人のような顔だった。
「で、なんだ?冒険の依頼でも舞い込んだのか?いつもはミレルが連絡にきてくれるんだが・・・今日はあんたなんだな」
腹筋でもしていたのだろうか、汗だくの上半身を手ぬぐいでぬぐいながらリウイはメリッサに聞く。
「いえ、そうではありません・・・」
部屋に入って直立不動のまま、メリッサは下を向いて小声でつぶやく。
女性に椅子も勧めないこの男の無神経さに、メリッサは心の中で不本意ですを繰り返していた。
「じゃあ、いったいなんなんだ?」
リウイは不思議そうな視線をメリッサに向ける。
「・・・・・・・・・」
メリッサは神官衣の胸のあたりに手を当てると・・・それをおもっきり下に引っ張る。
当然、メリッサの形のよい、ほどほどの大きさをした胸がリウイの目前に晒されることになった。
「お、おい!」
「わ、私は・・・あなた様に抱かれなかけば、マイリー神に顔向けできないのです・・・」
何かに追い詰められたかのように、メリッサがそうつぶやく。
「ちょ、ちょっと待て。別に抱かれなくても勇者の従者でいることはできるだろう?」
下を向いていかにも嫌そうにしている女が抱いてくれ、という経験なんぞ、リウイにはなかったことで、気の向かない女を抱くというのはリウイの流儀に反するのである。
それに彼女は冒険者仲間だし、抱いてしまえばいろいろあとくされが残ることだろう。
大体、信仰とセックスとどういう関係があるのだろうか?
「最高司祭様が・・・抱かれてみよ、と仰せになりました」
「・・・ジェニおばさんが・・・」
まったく、あの人は自分の言葉の影響力も考えずに思ったことを口にするから・・・。
リウイはあきれながらもメリッサの投げ捨てた神官衣を差し出してこう言った。
「まあ、とりあえずこれを着な。いくら尊敬しているジェニおばさんの言葉だからといって、好きでもない男に抱かれる必要はない。俺は俺でやっていくし、あんたはあんたで自由に俺を勇者と思って従うなり、なんなりとするといい」
「私は・・・そうもいかないのです!!」
メリッサは力一杯リウイを押し倒した。
あの細い体に、リウイを押し倒すだけの力があるのだ。
抱きつかれたリウイの厚い胸板に、晒しだされたメリッサのボリュームのある胸の感触が伝わる・・・。
・・・そして強引に唇を奪った。
そしてそのキスはしばらく続いた。
「・・・これからどうすればよいのでしょう・・・?」
キスを終えたメリッサの第一声は、それだった。
「・・・あんた、男も知らないのに男を押し倒したのかよ・・・」
女なれしたリウイにも、それは初めての経験だった。
「と、とりあえず抱かれるのが先決だと思いましたので・・・」
「先決ってな・・・」
あきれながらもリウイはメリッサの唇を奪いに行く。
・・・迫られて断るのも、リウイの流儀に反するのだ。
そしてメリッサの可憐な唇のなかに・・・リウイは舌を侵入させた。
「きゃあっ!な、何なさいますの!?」
「あんた、キスも知らないようだからそこから教えてやろうとおもってな」
「し、舌を口の中に入れるキスだなんて、聞いたことありませんわ」
「・・・まあ、お嬢様の読む本に書いてあるキスだなんて、そんなキスだろうな。ま、俺に任せなって。俺が裏街道でなんて呼ばれてるか知ってるだろう」
顔を真っ赤にしてこくんとメリッサがうなづいたのを確認してから、リウイはメリッサに再度口付ける。
「・・・あんたも舌を絡めて来るんだ」
「は・・・はい・・・」
ほとんど呆然の体でメリッサは必死にリウイの舌に自分の舌を絡めようとする。
ちゅぴっ・・・ちゅぱっ・・・
「ん・・・んっ・・・」
突然、メリッサの胸に今まで感じたことのない感覚が走った。
自分は胸をもみしだかれているのだ、と気づくのに数瞬を要した。
リウイが、やさしくメリッサの唇を開放する。
「あんたの胸って割と大きくて形がいいんだな」
「・・・・・・そ、そんな恥ずかしいこと・・・」
メリッサは男の信者に自分の体のことを言われるのをなによりも嫌っていた。
神聖なるマイリー神の侍祭に対して、メリッサからすればそれは神への冒涜に感じられたのだ。
しかし、今はなぜか嫌悪感を感じない。
むしろ、子供のときに父親から誉められたような感覚に陥っていた。
「あんたは大きいけど、感じやすいほうみたいだな・・・」
リウイはメリッサの小さくて控えめの桜色の乳首を玩びながらそんなことを言う。
触られて間もないのに、メリッサの乳首はコンコチだった。
「気持ちいいのか?」
「き、気持ちいいのかは分かりませんが・・・悪い感じはいたしません・・・あ・・・あんっ!」
両方の乳首を摘まれたメリッサは、未経験の甘い感覚に不覚にも甘い声をあげてしまった。
「やっぱりあんたは敏感なほうだな。口に含んで愛撫してやるか・・・」
リウイはひょいとメリッサを持ち上げると、自分のひざの上に置き、きれいな形をした乳房が目の前に来るようにセッティングする。
そして・・・。
「あっ!やめてください!勇者たるものがそんな赤ん坊みたいな・・・!」
「男っていきもんはみんなそうさ。あのリジャール王も無類の胸フェチだったみたいだぜ」
フェチの意味もわからないまま、メリッサはリウイに乳首をすわれた。
ちゅっ・・・ちゅっ・・・ぺろぺろ・・・
「ひあっ・・・」
ぞくぞくとした感覚に、思わずメリッサは短い悲鳴をあげる。
あ・・・でも・・・なんなのかしら・・・か、からだが熱いですぅ・・・
愛撫されるうちに、メリッサのからだの女は目覚め始めていた。
「あ・・・あんっ!も、もうこれ以上されると私・・・気が狂ってしまいますわ・・・」
虚ろな瞳をリウイに向けてメリッサはそうつぶやく。
「それはもう我慢できないってことじゃないか?」
「が、我慢とは・・・?」
「こういうことさ」
にやりとリウイはいやらしい笑みを浮かべると、細い線のメリッサの足を強引に開かせる。
「きゃあぁぁぁっ!な、な、何なさいますのっ!?」
「何って、あんたを女にする儀式とでも言ったらいいかな」
そしてリウイはメリッサの汚れなき部分に舌を・・・。
「いやあっ!ちょっと!そんなことおやめくださいませ!!」
「・・・あんた、ほんとに何も知らないんだな。男と女の情事ってのはこんなもんなんだぜ」
抗うメリッサにかまわず、リウイはメリッサのすでにメスの匂いを充満させた秘部を下着の上からぺろぺろと舐め始める。
「ひあぁぁっ!な、な・・・んですの・・・あんっ・・・」
舌で愛撫されるに従い、メリッサの全身から力が抜けてゆく。
その表情が緩んで、赤く上気しとろりとしている。
処女のメリッサでさえ、敏感に感じられるリウイの舌の愛撫のテクは絶品だった。
伊達に裏町で「女殺し」と言われてはいない。
「悪くないだろう?」
「ああ・・・確かに悪くありませんわ・・・」
「だろうな。もう下着がグジョグジョだぜ」
「えっ!?」
リウイの言葉にメリッサは驚いた。
それって・・・。
快楽で赤くなっていたメリッサの端正な顔が、見る見る青く染まってゆく。
「ははは。心配しなくても汚いもんじゃないさ。女は感じるとみんなこうなるんだ」
リウイはメリッサの秘部に指を這わせ、愛液を掬い取って親指と人差し指でそれを引き伸ばして見せる。
「まあ、バージンでここまで濡らす女も珍しいがな・・・よっぽどたまってるらしい。あんた、ひょっとして自慰もしたことないんじゃないか?」
「自慰・・・ですか?」
リウイの言葉に、メリッサは首をかしげた。
「・・・修道女ってのは、ほんとに欲とは無縁の生活をしてるらしいな・・・でもあんたを見てる限り、あんた結構淫乱なほうだぜ」
「い、淫乱って・・・」
「ま、それはおいおいこれからわかっていくことさ」
と一言つぶやいてから、リウイはメリッサの下着を取り払った。
さすがのメリッサも、エッチというものがどういうものか分かってきたらしく、リウイのその行動に悲鳴をあげなかった。
・・・リウイの次の行動には、慣れないメリッサには衝撃的過ぎたが。
リウイはズボンを取っ払い・・・体格にふさわしい大きさをした巨根をメリッサの前に突き出したのだ。
「きゃああっ!!そ、そ、それはなんなんですの!?」
「・・・あんたもいちいち大仰だな。ペニスに決まってるだろう」
「そ、そ、それくらいは存じております!!」
混乱したメリッサは、思わず大声でそう反論してしまった。
「今からこれをあんたのその濡れそぼってるところに入れるんだ。初めてだから少々痛いかもしれんが・・・それだけ濡れてりゃ大丈夫だろうさ。まあ、オーガーに殴られるよりはましだと思うぞ」
オーガー並みの体格の男は、聞いてもあまり安心できないたとえ話を持ち出した。
「そ、そんな巨大なものもこの小さな中に・・・入れるのですか?」
メリッサの表情はまるで邪神が目の前にいるような表情だ。
「おっ、大きいと思ってくれてるのか。うれしいね」
ニコニコしながらリウイは早速ビクン、ビクンと波打っているペニスを濡れそぼっているメリッサの秘部にあてがった。
「ちょっとお待ちくださいませ!ほんとに・・・」
「バージン相手だからってゆっくり入れる男もいるが・・・どうせ痛いのは同じだし、痛みが長く続くんだったら拷問と同じだ。さっさと入れてしまって快楽に変えるのが俺の流儀でね」
リウイは何の遠慮もなしに男を知らないメリッサの秘部にその巨根をずぶずぶと入れてしまった。
ずぶっ!!
ぶちぶちぶちぶちぶちぶちっ!!
「ぁっ・・・・・・・・・!!!」
悲鳴にならない悲鳴。
処女膜の破れる感覚。
入れられた瞬間、メリッサの頭の中は真っ白になった。
知らず知らず、涙が上気した美しい頬を伝う。
「・・・バージンとするときはこれがな・・・締り具合は最高なんだが・・・」
リウイはそうつぶやいて、売女とするのと同じぐらいのスピードで腰を動かし始める。
ぱん!ぱん!ぱん!ぱん!ぱん!ぱんっ!!
「ぐふっ!かはっ!!い、いたいですぅっ!!」
今までの冒険でモンスターのいかなる攻撃にも悲鳴をあげたことのなかったメリッサが、己のなかで暴れまわる巨根の激しい攻撃にたまらず苦痛のうめき声をあげる。
「もう少し辛抱しな」
そういってリウイはさらに腰を振るスピードを上げた。
そのたびに、メリッサの形のよい胸は弧を描いて揺れ動き、豪奢な金髪が良い香りを振りまいてリウイの鼻腔を刺激する。
「あんた、こんなに綺麗だったんだな・・・時期に快感に変わる」
「がはっ!ぐっ・・・そ、そんなの嘘ですわっ!もうやめて・・・あ・・・あ・・・」
いたい。
痛いことは、痛い。
しかし、そのなかに不思議な感覚がメリッサに襲い掛かる。
「ほら、もう腰が動いてきた。あんたやっぱり淫乱の気があるぜ」
リウイは意地悪に微笑んで、メリッサにそういってやる。
「い、淫乱なんて言い方やめてくださいませっ!あ・・・ああんっ!」
しばらく激しく突かれているうちに、不思議な感覚は・・・はっきりと快楽なのだとメリッサは認識するようになってきた。
「あんっ!はあんっ!い、いやですわっ!こんなの、いやですわぁっ!!」
「ほら、昔から言うだろ。女の嫌はいいのうちってな」
「あ・・・ああんっ!ふ、不本意ですわ、不本意ですわっ!!ああっ!!・・・あ・・・」
激しく巨根で責められ、とろりとしていたメリッサの綺麗な瞳が徐々に光を失ってゆく。
バージンで巨根で貫きまくられたメリッサは、バージンにもかかわらず強烈なアクメにとらわれ、そのまま失神してしまった。
「・・・バージンでイケるなんて、やっぱりあんたは淫乱なんじゃないか・・・?それともそれもマイリー神から与えられたあんたの戦う素質なのかもな・・・っ!」
何ともないような顔をしてメリッサを責めていたリウイだが、実はメリッサの締り具合に射精寸前まで追い詰められていた。
最後はメリッサの口の中で放ってやろうと思っていたリウイは仕方なく、メリッサの豊満な胸の上でしごきまくり、大量の精子を放出した。
「・・・!?きゃああっ!なんなんですの、この白いどろどろの液体はっ!?」
目覚めたメリッサは、まず自分の胸の上に大量に放たれているどろどろの白濁液に驚いた。
「お、目がさめたか。それが精子ってやつさ。言ってみれば子種だな」
もう私服を身につけたリウイが、平然とそういってのける。
「こ、このような不潔なものを私の胸の上に・・・!!」
メリッサの頬が見る見るうちに怒りで朱に染まる。
「おいおい。不潔とはお言葉だな。あんたの使える勇者さまの子種だぜ?」
勝ち誇ったような笑みを浮かべてリウイはそう言い放った。
「・・・っ!!」
そういわれては、メリッサも返す言葉がない。
メリッサは思い切り怒った声でご無礼を、と謝った。
「怒ったふうにそう言われてもな・・・ま、これであんたも女になったわけだし、残念なことながらもうただの冒険者仲間じゃなくなっちまった。できるだけ今日のことは、内密にしておいたほうがいいな。お互いのために、仲間たちのためにな」
これでカラダを拭いてできるだけ早く出て行きな、とリウイは濡れたタオルをメリッサに投げ渡し、当のリウイもメシ食ってくるとさっさと部屋を出て行った。
ひとり部屋に残されたメリッサは、歯車が動き始めたことを感じていた。
(偉大なる戦神、マイリーよ・・・)
どういった方向に、どのように動いてそれがどう現実に影響するか、神の身ならぬメリッサに分かるはずもなかった。