MADE IN YOUR HOME

 

「♪〜♪♪♪〜」

俺は鼻歌交じりに通い始めて三年目になるひびきの高校の制服に袖を通した。

今日は楽しみにしていた文化際。

花桜梨さん…満開の桜の下で過去を告白されたとき、勢いに乗って俺が花桜梨さんのこと好きなの告白してそのまま恋人同士になった…の提案した喫茶店がクラスの出し物だ。

ちょっと空いた時間に花桜梨さんが、

『お疲れ様…これ、私の淹れたコーヒーなんだけど…飲んでもらえないかな?』

な〜んてシーンを期待してたりする俺。

おっと、妄想に浸ってる時間はない。早く出ないと遅刻してしまう…。

「母さん、弁当!」

…叫んでから思い出した。今日の文化祭、PTAでも何かするってことで役員の母さんは先に家出て準備してるんだった。

いってきますの言う相手のいない寂しさにちょっと浸ってから靴を履いていると…。

 

ピンポーン。

 

…こんな朝早くに誰だろう?ちなみに今は朝の7:45。

いぶかしげに思いながら俺はチャイムに出た。

「はい?」

聞こえてきたのはびっくりするほど意外な声だった。

『おはようございます。八重です』

「ええっ!?花桜梨さん?」

急いで俺は玄関の扉を開ける。

そこには…濃紺のロングコートを羽織り髪はセミロング、儚さを感じさせる瞳を称えた少女が立っていた。

俺の…愛しい女(ひと)の八重花桜梨。

どこまでいってるかって?

野暮なこと聞かないでくれ。

「おはよう…迷惑じゃなかった?」

花桜梨さんはこびるような視線で俺にそう言う。

「ううん!ぜんぜん!どうしたの急に?」

花桜梨さんちと俺んちは通学路から見てもまったく逆方向にある。だからたいてい朝一番に花桜梨さんに会うのは教室ってことになるのだ。

「ん…何しに来たかって言われるとちょっと…今日、クラスの出し物で喫茶店するでしょう…?」

「うん」

何か買い忘れがあって材料でも取りに来たのだろうか?

「それで…うちのクラスの女子はエプロンドレスで接客することになってるの」

「ははあ…そうなんだ」

そう言えば女子達のあいだで何やらヒソヒソ話をしていたのを覚えている。男子がいくら聞いてみても『内緒だよ』で教えてくれなかった。

花桜梨さんはなぜか気恥ずかしいそうに顔を赤くしながら視線をあさってのほうに向け、ばたんと後ろ手に玄関の扉を閉めた。おまけにカギまで閉めてしまう。

「今日はお母さん、PTAの役員のお仕事で朝早くからいてらっしゃらないんだよね…?」

「う…うん…」

花桜梨さんの背丈は俺とそう変わらないはずなのに、なぜか俺を上目遣いで見つめているような気がする…。

こ、この雰囲気は…。

まるでアレするときの前の…。

 

ん……。

 

やっぱりというか、花桜梨さんは俺のくちびるを奪ってきた。

そのまま舌を絡ませる濃厚なキスに…。

花桜梨さんの舌が俺の口の中に入ってきて、その可憐なくちびるで吸いつくようなキス…。

もちろん拒否するような真似はしないが…俺は花桜梨さんに口の中を犯されているような感覚に陥ってしまった。

いったんくちびるを離すと、花桜梨さんはにっこり微笑んだ。

そして濃紺のロングコートに手をかける…。

「か、花桜梨さん。ここじゃなくて部屋でしようよ…」

すると花桜梨さんは悪戯っぽい笑みを浮かべてこういった。

「仰せのままに、ご主人様…」

「ご、ご主人様って…」

すると花桜梨さんは悪戯っぽい微笑みのままロングコートを脱ぎ捨てる。

現れた服装を見て俺はポツリといってしまった。

「あ…メイド…」

そう、花桜梨さんのロングコートの下はひびきの高校の制服ではなかった。

パフスリーブのブラウスに裾の広がったスカートのワンピースの上に…レースで編みこまれた真っ白なエプロン。

まるでアニメやゲームに出てくるメイドそのものである(こんなの知ってるってこと自体俺がどんなゲームやってるかバレそうだ…)。

ひとつ違うのは…花桜梨さんのその格好はどんなアニメやゲームに出てくるキャラクターよりも可愛いってことだ。

「あ…これつけなきゃ」

花桜梨さんはかばんの中から何かを取り出すと…それをセミロングの髪の頭の上に乗っけた。

言わんことない、メイド(?)のひらひらぼーし(??)である。

「どうかな…」

「う、うん…すごく可愛いよ」

俺は花桜梨さんを抱き寄せて額に優しくキスをする。

「今日『ご奉仕』したいのは文化祭のお客さんじゃなくてあなただけと思ってたから…」

花桜梨さんは膝をつくと…着替えたばかりのひびきの高校の制服ズボンのチャックを下ろす。

そしてもう半分勃起しかけている俺のおちんちんをポロリと出し…さも当然のように口に含んだ。

 

ちゅぱっ、ちゅうちゅう・・・。

 

うわ…なぜかいつもより俺、興奮してる…?

「もふこふなに…こふふんふる…?(もうこんなに…興奮する?)」

上目遣いで俺を見ながら(上目遣いで俺を見るというのはフェラの基本と花桜梨さんは思ってるらしい)、くぐもった声で俺に聞いてくる。

最近花桜梨さんが口に俺のモノを含みながらものを言ってもなにを言っているか分かるようになってきた。

これも愛の力…だろうか。

「すごく興奮するよ、花桜梨…」

いつもはエッチの途中でも花桜梨さん、って呼ぶんだけど、今日はせっかくメイドって設定だからちょっと俺がえらそうにしてみる。

目だけで満足そうに微笑むと、花桜梨はそのまま熱心に奉仕を続けてくれた。

 

吸いこんだり、裏筋にその柔らかい舌を這わせてくれたり、亀頭を甘噛して舌をからませてくれたり…。

 

花桜梨さんってほんと(エッチだけじゃないけど…)尽くしてくれるタイプの女のコだ…。

容貌でも、性格でも、花桜梨さんほどメイド服の似合う女性はいないだろうなあ…。

「うっ…!」

もう俺はイキそうだった。

すると花桜梨さんはいったん俺のモノからくちびるを離す。

別にじらしているわけじゃなくて、いつものことだ。

「…イキそう?」

先走り汁を舐めとってから、花桜梨さんはいつも手で優しくしこしことしごいてくれる。

「う…うん」

「じゃあ…いつもみたいにたくさんかけてね…」

 

花桜梨さんはなぜか顔射プレーが好きだ。

 

『たくさんあったかいのを顔にかけられるとそれだけ愛されているような気がする』

 

というのが花桜梨さんの言い分だ。

「出すよっ!」

いくらなれても俺は花桜梨さんにいきなりかけるようなまねはしない。

必ずそこにかけてもいいか、花桜梨さんの許可を取ってから射精する。

うん…といつものように花桜梨さんがけなげにうなずいたその瞬間に、俺の白濁液が爆発した。

 

どびゅっ!どびゅっ!どびゅっっ!!

 

俺の汚らわしい液が、花桜梨さん…メイドの…美麗な顔を余すところなく蹂躙する。

ひらひらぼーしの黒いところまで精液が飛んでしまった。

「ふあ…いっぱいでた…」

花桜梨さんはちょっと指で顔についた精子をぬぐうと、それをかわいらしい表情でいつもぺろりと舐めてくれる。

それがたまらなく愛しい…今日はこんな格好をしているから余計だ…思わずぎゅっと花桜梨さんを抱きしめてしまう。

可愛い…俺と身長変わらないのに、同じ年(あ、違う。ひとつ年上なんだ)なのにまるで年下の小さな恋人を抱きしめるような感覚だ。

「じゃあ次はメイドさんが気持ちよくなる番だね」

俺は花桜梨さんのスカートに手をかけようとしたが…花桜梨さんはふるふると首をふる。

「せっかくこんな格好してきたんだから…その…」

ははあ…花桜梨さんって、そんな趣味があったんだ。でも俺は気づかない振りをする。

「その…?それじゃわかんないよ」

「…意地悪。ほんとは分かってるんでしょ」

花桜梨さんの正解に俺は最後までとぼけて見せることにした。

「わかんないからわかんないっていってるの。で、その、なんなの?」

「もうっ!この服のままシテ欲しいの!お願い!」

真っ赤な顔でいうところが可愛いなあ…。ではリクエストにお答えすることにしよう。

…実のところ俺もこのままがよかったし。

制服よりかなり長いスカートをぺろっとめくると、純白の下着が俺の目の前にくる。

…?俺まだ花桜梨さんに触ってないよな…?それなのに…

「メイドさん、濡れてるんだけど」

「だ…だってあなたにHなことしてるうちに興奮しちゃって…」

あらあら、荒い息はきだして。

「エッチなメイドさんだなあ…」

一言つぶやいてから俺は花桜梨さんの敏感な部分に舌を這わせる。

「あっ…ああん…今日はなんだかすごく敏感…あんっ!」

かおりんメイド(カ○リーメイトみたいだ。食べるという意味では同じかな)が言ってる通り、今日は興奮して敏感になっているのだろう。下着の上から舌でつんつんとしただけで大きな嬌声が花桜梨さんから漏れた。

下着をメイド服のスカートよりずらして、今度は直接欲情しているところに舌を這わせる。

這わせるだけじゃない。びらびらをつついたり、吸ってみたり噛んだり舌を侵入させたり…。

 

くちゅ・・・くちゅ・・・ちゅ・・・じゅぷっ・・・!

 

「あんっ…はあ…ふあ…きもちいいよぉ…あんっ!だめぇ…」

 

普段理知的な光を宿らせている切れ長を瞳をとろんとさせて、快楽に身を任せ荒い息をついている花桜梨さんは花桜梨さんのいろいろな魅力のひとつだ…。

あの大きい胸も揉みたいな…。

俺がそう思っていると…。

「ね…ねえ。おっぱいもいじめて欲しいんだけど、手届く?」

「エプロンの上からでいいの?」

俺がそう言うと花桜梨さんはこくんと首だけ縦に動かしてまた快楽に没頭する。

花桜梨さんにお願いされたんじゃあ断れないな(笑。

しゃがんで舐めてるから…届くかな…?ちょっと舐めながらだと…あ…とどいた。

もみゅもみゅとエプロンの上からいつものように揉みしだく。…エプロンの上からでもいつもと同じ感覚で揉みしだけるんだから、花桜梨さんの胸ってほんとに大きいんだな…って言うか乳首たってるし。

「メイドさん、乳首立ってるよ。今いったいなんのお仕事してるんだ。言ってごらん」

俺が意地悪にもそう言うと、雰囲気に飲みこまれてる花桜梨さんはうっとりしたような声で…。

「あんっ…ご、ご主人様に体を…ああん…差し出して慰めてもらっていますぅ…」

「仕事してないじゃん」

冗談っぽく言うと、俺は花桜梨さんへの責めを一時中断した。

「ああんっ!ご主人様ぁ…急にやめないでください…」

「メイドさんにも、働いてもらわないとね」

俺はプレイしていた玄関口から玄関に一番近い部屋、和室の客間に場所を移した。

こっちこっちをするとメイドさんは我慢した表情で俺についてくる。

そしてそこに横になった。

もちろん俺の下半身はまるだしの状態だから、俺のモノは一回射精したのもお構いなしに天井をつく勢いで勃起している。

「ほら、上になって奉仕してよ」

「あ…そういうこと…」

メイドの気持ちを汲んでくれる優しいご主人様なのね、と花桜梨さんは笑いかけながら俺の上に乗っかってくる。

ペニスを握って自分の欲情しているところにあてがうと花桜梨さんはゆっくりとそこに腰を下ろした

 

つぷ。

じゅぶぶぶぶぶっ!

 

「ああんっ!この固いのが欲しかったのっ…!」

 

くせのあるセミロングを振り乱し、花桜梨さんは貪欲に俺を味わおうと腰を動かしてくる。

 

「あんっ!ご…ご主人様の最高…!あ、あ、ああんっ!あん…っ」

「俺も気持ちいいよ!花桜梨は最高のメイドだ…!」

「あ…ありがと…あんっ!ああん!だめぇ!気持ちよすぎて…あんっ!あなたへのご奉仕が…ああんっ!メイドになりきれないわ…!ごめんなさい…あんっ!」

 

腰が震えるたび、花桜梨さんから快楽の声が漏れる。

たくさんフリルのついたエプロンもそのたびにフリルが揺れ…メイドのぼーしが下に落ちたことも気づかずに花桜梨さんは腰を動かしつづけた。

 

「うっ…もうだめだ…!出ちゃうよ花桜梨さん!」

そろそろ抜くよ、というと…

「ああんっ!ダメ!一緒にイって!あなたの…ご主人様の熱いのがほしいのぉっ…!」

ええい、花桜梨さんにここまで言われて抜けますかっての!

俺は後のことは考えずにメイドさんの中に欲望の液をぶちまけることにした…!

 

「ああっ…!イク、イク、イッちゃう…っ!はあっ…!」

「…っ…出る!出る!」

 

花桜梨さんがエクスタシーを迎えてビクンビクンと震えるのと、俺が花桜梨さんの中にぶちまけたのはほとんど同時だった。

 

「ああ…熱い…愛してる…」

 

花桜梨さんはふらふらと立ち上がると俺の枕下で正座して、濃厚なキスを見舞ってくれた。

 

 

さて、俺達はそれから何事もなかったように学校に行き、クラスの出し物の喫茶店の接客をした。…もちろん花桜梨さんはあのメイド服(正確にはエプロンドレス)でで、ある。

お昼も過ぎ、ちょっと空いた時間のこと。

俺達は人気のない国語準備室(教室の隣)で休憩を取っていた。

「お疲れ様…これ、私の淹れたコーヒーなんだけど…飲んでもらえないかな?」

「え…あ、ありがとう」

うわあ…花桜梨さんの淹れてくれたコーヒーだ。今朝の妄想がそのまま…って言うかもっと激しいコトしたけど…。

「で、でも…もし本当に妊娠しちゃったら花桜梨さんどうする?」

…今考えてみればかなり、後先考えずに大変なことをしてしまったなあ…。

花桜梨さんは深刻な顔をして…と思ったがなんだか花桜梨さんはいつもより明るい感じだ。

「それならあなたが本当の主人になってくれたらいいじゃない♪」

「え?それって…?」

それ以上、恥ずかしいこと言わせないでといわんばかりに花桜梨さんは俺のくちびるにキスをした。

 

 

(終)



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