月夜の下で・・・
〜八重花桜梨の密かな楽しみ in 合宿所裏〜
今、私は想いを寄せているあの人と一緒にバレー部の合宿で汗を流している。
高校三年生になってから入部したとあって結構回りの目は気になったけど、バレー部のみんなは快く迎えてくれた。
何よりも私がバレーを再び始めた事を喜んでくれたのは他でもない、彼だった。
最初に屋上で声をかけられた時は、信用出来ない・・・つまりその辺にいる人たちと同じくらいの感情しか持っていなかった。
でも、それからも彼は私に声をかけ続けて来てくれて、次第に私の心は開かれていくのだった。
そして、今年の四月になってから・・・・。
私は彼に自分の過去のことを全て話した。留年している事、前の学校での事件の事・・・全てを・・・。
もしも、彼に突き放されてしまったら私は何も頼れるものがなくなってしまい、本当の孤独に戻らなければならなかったのだが・・・。
「花桜梨さんは花桜梨さんのペースで咲けばいいんだよ。」
この一言で、私はとても救われた。自分のことを真正面から受け止めてくれた・・・認めてくれた。
それが何よりも嬉しかった。
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「花桜梨さん、お疲れ様。どう?合宿の方は。」
「うん、何だかとっても充実した気分だよ。」
「そっか、そう言えば練習中もずっと生き生きしていたもんね。」
彼はそう言って優しい笑顔を見せる。
その笑顔に私の胸がきゅんとするのを感じて、思わず後ろを向いてしまった。
・・・やだ、彼の顔がまともに見れない・・・。どうしちゃったんだろ・・・。
「花桜梨さん?どうかしたの・・・?」
彼が不思議そうに声をかけてくる。
私は何とか気持ちを落ち着けると、改めて彼の方に向き直った。
「ううん、何でも無い!そ、それより・・・あとで一緒にこの辺りを散歩しない?この辺の事をちょっと教えて欲しくて・・・。」
自然な感じで彼に散歩の誘いをかけてみる。
彼は今までに二回この合宿場に来ているが、私は今年からバレー部に入ったためにあまりこの辺の事が判らなかった。
けれども、私が彼を誘ったのは周りの事が知りたいだけではなかった。
むしろ、本当の理由は・・・。
・・・・彼と二人きりで、夜空の下を散歩したい・・・。
私の思惑を知ってか知らずか、彼は微笑みながら私の誘いを快く了承してくれた。
「ああ、いいよ。じゃあ、夕食が終わって自由時間になったら入浴を済ませてから合宿上の入り口で待ち合わせようよ。」
「本当?じゃあ、だいたい9時ちょっと前くらいがいいよね?」
9時前なら入浴も終わっているし、就寝時刻の10時まで一時間ほどの余裕もある。
「じゃあ、俺は着替えてくるからここで。また後でね。」
彼はそう言って私に手を振りながら練習場を出て行った。私は彼の後姿を見送ってから、自分も着替えに更衣室へと向かった。
・・・今夜は彼と二人きりで散歩が出来る・・・。楽しみだな・・・・。
そう思うと、自然と笑みがこぼれてしまう。
今までに彼とは何回もデートに行ったけど、最近は部活や中間試験の事などであまり一緒に過ごす時間がプライベートでは取れなかった。
今夜はデート・・・とまでは行かないけれど、二人きりの時間を過ごす事が出来る。それが私にとって嬉しくて仕方なかったのだ。
私は人に見られないように、顔を俯き加減にしながらいそいそと着替えを済ませる。
練習が終わったらミーティングの後に夕食・・・そして入浴時間となり、残りが自由時間だ。
「(今日は疲れたけど、何だか楽しかったな・・・。と言っても、まだ合宿初日なんだけど・・・。)」
そんなことを考えつつ、着替えを済ませて合宿上の大広間に向かった。
そこでは、これからの練習や今日の反省などをそれぞれ男子女子に分かれて意見を出し合って、明日に向けての課題を考えたりした。
・・・明日も頑張ろう・・・!やっと大好きなバレーが出来る様になったんだから・・・。それに、今の私には彼がいてくれるから・・・。
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ミーティングが終わってから夕食を皆で楽しく食べて、私は急いで入浴を済ませた。
彼との約束があるため、自然と私は急いでいたのかもしれない。
入浴を済ませてから、半ズボンに白のTシャツに黒いタンクトップと言う割合ラフな格好に着替えて待ち合わせ場所に来る。
しかし、私が来た際には約束の時間まであと10分ほど余裕があった。
「(・・・ちょっと急ぎ過ぎちゃったかな・・・?)」
・・・そう思ったけど、あえて私は早く行くことにした。今までは何度か彼を待たせてしまったことが多かったから、これからは・・・。
と、その時・・・。
『ニャ〜ン・・・。』
・・・・あれ?猫の鳴き声・・・?水飲み場の方から・・・。
私は恐る恐る鳴き声のした方に近づいてみた。
すると・・・・。
「あっ、可愛い・・・。」
そこには黒い猫が地面にちょこんと座り込んで私の方を見ていた。体格からして、まだ仔猫のようだった。
・・・・どこからか迷い込んじゃったのかな・・・・・。
私が近寄っても逃げる様子は無い。
そこで、私もしゃがみ込んで猫に手を差し伸べてみる。
「おいで・・・。」
私が声をかけると仔猫はゆっくりと私の方へ歩み寄ってきた。
『ニャ〜ン。』
それから、私の前で甘えた声で鳴くと手に擦り寄ってくる。そこで、私は仔猫を抱き上げて頭を優しく撫でてあげた。
仔猫は気持ち良さそうに目を閉じると、私の腕の中で喉をごろごろ鳴らしている。
「うふふ・・・、可愛い子だね。・・・きゃっ、くすぐったいよ。」
仔猫が急に身をよじったので尻尾が私の脇の下に当たる。それがくすぐったくって思わず軽い悲鳴をあげてしまった。
水飲み場で私が仔猫とじゃれ合っていると・・・・。
「花桜梨さん?そこにいるの?」
「あっ、うん。ここだよ・・・。」
彼が何時の間にか私の後ろに来ていた。
どうやら、私が仔猫とじゃれている声を聞きつけてやって来たみたいだった。
「その猫、どうしたの?」
「うん・・・、どこからか迷い込んじゃったみたい・・・。まだ仔猫の様なんだけど・・・・。」
「多分、近くの家で飼われているんじゃないかな。人にも慣れているみたいだしね。」
そう言って、彼も私のところに来て仔猫の頭を優しく撫でてくれた。
「ははは、可愛いなあ。よしよし、いい子だ。」
彼も仔猫が気に入ったらしく、頬の筋肉が緩みっぱなしになっている。
それを見ていると、何だか私まで嬉しくなってくる。
・・・・彼も猫が好きなんだ・・・。何だか嬉しいかも・・・。
そう思いながら、彼の笑顔を見ていると・・・。
「花桜梨さんは猫が好きなの?」
私の視線を感じたのか、彼が顔をこちらに向けて聞いてきた。
「うん、猫は好きなんだ。猫はね・・・。」
「???猫は・・・?犬とかは駄目なの?」
私は猫と熱帯魚が好きだったのだが、動物で犬は好きじゃなかった。
人に媚びている感じがするし、表では忠実そうでも本心は判らないから・・・。
「うん・・・。私、犬はちょっと・・・。」
「そうなんだ、ちょっと意外だな。花桜梨さんって自然とか動物が好きだからさ、嫌いな動物はいないって思っていたんだけど・・・。」
もっともな意見だろう。普通自然とかが好きならば、動物は何でも好きと思われてもおかしくない。
「何て言うか・・・人に媚びている感じがして嫌なんだ・・・。猫って人に馴れるけど自由に行動するでしょ?」
「そう言えばそうだね。でも、犬だって結構良いところがあるよ。犬だって飼い主次第で良くも悪くもなる。
だから、全部犬が悪い訳じゃないよ。それに、飼い主と気持ちが通じているからこそ仲良く出来ると思うんだ。
それが媚びているって言う風に見えるかもしれないけど、それだけで片付けたら犬に対して失礼なんじゃないかな・・・?」
「!!!」
私は今まで彼に言われた事を考えた事も無かった。
ただ、犬が飼い主に甘えて餌を貰う様を見て、私はそれだけで媚びているって判断していたのかもしれない。
・・・ひょっとすると、私って犬に対してとんでもない思い違いをしていたのかも・・・・。
そんな風に思えてきた。知らない人に言われたならともかく、彼に言われたからこそ余計に説得力があった。
その時、私が黙り込んでしまったのを気にしたのか、彼が言葉を付け足した。
「いや・・・、今言ったことは俺の考えだからさ・・・。あんまり気にしないでよ。」
「ううん、私・・・今までそんな風に考えた事も無かった・・・。好きになれるように努力してみようかな・・・・。」
「えっ、本当に!?」
「うん、頑張ってみる。」
私がそう言って微笑むと、彼も心底嬉しそうな顔をしてくれた。
・・・私の事で自分のことみたいに喜んでくれるなんて・・・・。
胸が再びきゅんと締め付けられる様な感覚になり、すぐに顔が真っ赤になってしまった。
しかし、今度は後ろを向いたりしなかった。そのまま彼の瞳をじっと見つめる。
見ているだけで優しく包み込んでくれそうな・・・安心出来る、そんな瞳を彼はしていた。
と、それまで私の腕の中で大人しくしていた仔猫が急にぴょんと地面に飛び降りると何処かに走り去ってしまった。
「あっ!・・・・行っちゃった。大丈夫かな?あの子・・・。」
「多分、家が恋しくなったんだよ。動物は自分の住処を忘れないって言うし、きっと帰れるよ。」
「そうだね。・・・じゃ、私たちもそろそろ戻りましょう。」
本当は散歩に行く予定だったが、時間が思ったよりも経ってしまっていたのだ。
彼の腕時計をちらっと見ると、9時20分を指しているのが見えた。
・・・・けど、このまま戻ってもいいのかな・・・。折角二人きりになったんだし、もう少し彼と過ごしていたい・・・。
「じゃあ、また明日に散歩の続きをしようか。そう言う事で、今夜はこれで・・・・。」
そう言って、彼はゆっくりと後ろを向くと合宿所の方へ歩き始めようとする。
・・・・駄目!やっぱり行かないで!・・・
私は無意識のうちに彼の背中に抱きついていた。
もう少しこのまま二人きりで過ごしていたかったから・・・。それに、ここで引き止めなかったら、その機会を失ってしまいそうだったから・・・。
「花桜梨さん・・・・!?」
私にいきなり背後から抱きつかれた事で、彼は驚いた様子で私の方に顔を向ける。
その表情を見た瞬間、私は一旦彼の背中から身体を離すと改めて彼の正面に回って抱きついた。
それと同時に、自分からキスを求めていた。
「・・・・お願い、キスして・・・。」
普段の私からは考えられないような台詞だと自分でもそう思う。だけど、今夜だけはいつもとは違っていた。
彼に抱かれたい・・・彼に愛されたいって、私の心が・・・身体中が求めていた。
「・・・・・・。」
静かに彼の手が私の頬に添えられる・・・。それから、彼は自分の顔を私の方へゆっくりと近づけてきた。
私は目を閉じてその時が来るのを黙って待っていた。
・・・・んっ・・・。
彼の唇が私の唇に重なる。男の人とキスをしたのはこれが初めて・・・つまり、私のファーストキスだった。
キスのあと、私を抱きしめたままで彼が囁いてくる。
「花桜梨さん・・・・・、俺・・・・君が欲しい・・・。」
・・・・私が欲しいんだ・・・・。彼は私のことを抱きたがっているんだ・・・。
それが判ると、私はあえて言葉で返事をしないで行動で表す事にした。
「・・・・・こっちに来て。」
私は彼の腕を引いて、水飲み場の陰に移動した。
ここなら合宿所からは完全に死角になっているし、人に見られる心配も無い。
私は物陰で彼と向かい合う様にして、黙って彼の次の行動を待つ。
「花桜梨さん・・・本当にいいんだね?」
彼の問い掛けに、こくりと頷いて身体の力を抜いた。
空には満月が美しく輝いて私たちを白く照らしている。まるで私たちが結ばれるのを祝福してくれているかの様に・・・。
彼の手が私の着ているTシャツの下に潜り込む。
「・・・・あっ・・・。」
思わず小さく声が出てしまった。彼は私の身体を水飲み場の壁にもたれかからせてから、右手でタンクトップの上から私の胸を触っている。
決して荒々しくすることなく、優しく・・・ゆっくりと乳房を揉みしだく。
お風呂上りなので、ブラジャーは付けていなかった。タンクトップの下は私の乳房がそのまま隠されている。
「・・・・直に触るよ・・・?」
「うん・・・。」
今までは布越しに胸をやんわりと揉んでいた彼の右手がタンクトップの中に滑り込む。
その直後、強烈な快感が私の身体を襲った。
「あんっ・・・!」
「花桜梨さん・・・気持ちいいよ・・・。柔らかくて・・・・それに何だか、ふわふわしてる・・・。」
彼は私の乳房を優しくかつ情熱的に責め立てる。
乳房を手に収まるだけ掴んでむにゅむにゅと揉んだり、乳首を指で軽くつまんで弄くったり・・・・。
彼の愛撫は休む事無く続いて、私を快感の波に酔わせてくれる。
「はあっ・・・・あっ、あん・・・!」
堪えきれずに、熱い吐息と声が思わず漏れてしまう。
彼は私の声に興奮したのか、一旦胸を揉んでいる手を出して私のTシャツとタンクトップを一気に胸の上まで捲り上げた。
ぷるんと弾みながら、私の両方の乳房が彼の前に晒される。
「花桜梨さんのおっぱいって大きいんだね・・・。形も綺麗だよ・・・。」
「そ、そんなこと・・・。」
恥ずかしくなって胸を隠そうとしたが、彼は私の手を抑えて両方の乳房に手を触れた。
・・・・あっ、彼の手が・・・私の胸に・・・・。
入浴を済ませたばかりだし時間も大分経っているために、すっかり汗も引いて肌はすべすべしている。
それが彼を余計に喜ばせた。私も彼の誉め言葉に気分も良くなり、次第に興奮の度合いも高まっていった。
「ほら・・・、こんなにすべすべしてる・・・。」
「あん!ふあっ・・・・ああ・・・・っ!」
剥き出しになった乳房を右手で揉みしだきながら、もう片方の乳房を口で刺激する。
ちゅっ・・・ぴちゃっ・・・・ちゅぷっ・・・・
・・・・気持ちいいっ・・・・!駄目・・・・おかしくなっちゃう・・・・!
水飲み場の陰に私の乳首が吸われる音が響き渡る。既に私の乳首は完全に屹立して、痛いくらいに感じられていた。
舌で乳首をちろちろと舐め回し、かと思えば勢いよく吸いあげる。
今まで経験した事の無い快感に、私はただただ身悶える事しか出来なかった。
そのうち、乳房を責めていた彼が不意に顔を胸から離すと私の足元にしゃがみ込んだ。
・・・えっ、何・・・?
訳が分からず、私は黙って彼が何をするのか見ていることにした。
すると、彼は私の半ズボンを掴んでするりと足首まで降ろした。
「花桜梨さんのココ・・・、見せてくれるよね?」
彼は私の顔を見上げてそう聞きながら、静かにショーツに手をかけた。
ここまで来て拒絶する理由なんてなかった。恥ずかしいけど、彼になら全てを見せられる・・・見られてもいいと思っていたから・・・。
「・・・・いいよ。」
それだけ答えるのが精一杯だった。羞恥心と興奮で私の頭と胸は一杯になる。
私の返事を聞くと、彼はショーツをするりと膝下まで降ろした。私もそれに合わせて片足ずつ上にあげて、彼を手伝ってあげた。
私の下半身から半ズボンとショーツが完全に脱がされる。
更に、彼は私の着ているTシャツを脱がした。それによって、私が身につけている服は黒いタンクトップだけになる。
「花桜梨さん・・・・とても素敵だよ・・・。ほら、ここもこんなに濡れているし・・・。」
そう言うと、彼は右手で私の秘部をくちゅくちゅと刺激し始めた。
「ひゃうっ・・・・!ああ・・・・!はぁ・・・・っ!気持ちいいっ・・・!」
身体の奥に電流を流されたかの様な鋭い刺激を受けて、思わず身体が崩れ落ちそうになるのを何とか堪える。
私の秘部は彼に胸を責められている時から次第に濡れ始めていたのだ。
今となっては、まるで河が氾濫したかのように溢れ出す愛液で、その部分はぐっしょりと濡れていた。
「すごいよ・・・・。もうぐしょぐしょだね・・・・。」
右手の指で秘部を責め立てながら、再び彼が私の乳首を口に含んで激しく吸いたてる。
勿論、左手は私の残りの乳房をしっかりと揉みしだいている。両方の乳房と秘部を同時に責められて、私はもう我慢の限界にあった。
次第に高まってくる『何か』にひたすら目を閉じて耐えていた。
ぐちゅっ、くちぃっ・・・ちゅくっ、ぐちゅっ・・・
「はうっ・・・!ふああぁっ・・・!も、もう・・・私・・・・!」
「花桜梨さん、いきそうなの・・・?」
彼の質問に私は答えられなかった。全身を襲う快感の波に翻弄されて、答える余裕すら無かったのだ。
・・・・ああっ!駄目っ、駄目えっ・・・・!
ちゅぷっ、くちゅっ、ずちゅっ、ずちゅっ、くちぃっ・・・ちゅくっ・・・
びくびくっと身体を震わせながら、私は彼の責めに耐え切れずに絶頂を迎えた。
「あ・・・あぁ・・・っ!はああぁぁん・・・!!」
まるで我を忘れてしまうくらいの快感が全身を駆け抜けて、私は身体をびくびくっと震わせながら絶頂・・・エクスタシーに達してしまった。
身体が震えると同時に、私の二つの乳房もぷるぷると波打って揺れていた。
エクスタシーを感じた直後、身体から力が抜けていくような感覚になり、そのまま私はその場にしゃがみ込んでしまう。
はあはあと息を切らしていると、彼が微笑みながら耳元で訊ねてきた。
「花桜梨さん・・・いっちゃったね・・・。」
「・・・はぁ、はぁ・・・。うん・・・。」
それだけ返事をすると、まだぼーっとしながら快感の余韻に浸った。
「あのさ・・・、今度は俺のも気持ち良くしてくれないかな・・・?」
彼がやや遠慮がちに聞いてくる。私はぼーっとした表情のままで彼の顔を見ていたが、やがて静かに行動に出た。
・・・・・私もお返しをしてあげないと・・・。
「あっ、花桜梨さん・・・。」
彼のズボンのファスナーを下ろしてから、中から既に大きくなったペニスを取り出す。
完全に勃起しており見ていると猛々しく感じられる。時折、ビクンビクンと脈打っているのが手にした感触で判った。
・・・・これが男の人のなんだ・・・。大きくて・・・それに・・・熱い・・・。
初めて手にする男性の性器に、私はどうして良いのかよく判らなかった。
とりあえず、彼のペニスを手で上下に扱いてみる。
しゅっ・・・しゅっ・・・しゅこっ、しゅこっ・・・。
「花桜梨さん・・・・気持ち良いよ・・・!」
一生懸命に彼自身を奉仕してあげていると、彼が気持ち良さそうな顔で私の肩に手を当ててきた。
・・・気持ちいいみたい・・・。だったら・・・。
私は彼が喜んでくれている事に安心して、手の動きを早める。
「うああっ・・・!花桜梨・・・さん!ちょ、ちょっと待って・・・!それ以上されたら・・・出ちゃうよ・・・・!」
彼が焦った様子で、私の手の動きを止めさせた。どうやら彼も相当興奮していたみたいで、限界が近かったようだ。
「花桜梨さん・・・・、もし良ければ・・・その・・・、口で咥えて欲しいんだけど・・・いいかな・・?」
「口で・・・?」
私は彼のお願いを聞いてしばらく迷ったが、思い切って承諾することにした。
「・・・・うん、良いよ・・・。」
「ほ、本当に・・・?」
どうやら、本当に承諾されるとは思っていなかったみたいで、 彼は意外そうな顔をしてきた。
・・・・半分は駄目元でお願いしてきたのかな・・・・。
そう思いながら、私は彼のペニスを口に咥え込んでしゃぶり始めた。
口に咥え込んでから舌でペニスの先っぽを舐めた瞬間、彼がうっと声を出したようだった。
・・・・これが男の人の味なんだ・・・変な感じ・・・。でも・・・・嫌いじゃない・・・かも・・・。
彼のペニスを口で奉仕しながら、私の頭にそんな感想が浮かんできた。
嫌いではないのは彼が相手だからなのかもしれない。好きな人が相手だからこそ、こんな事が出来るのかもしれない・・・・。
「あっ!ああっ・・・!花桜梨さん!凄い・・・花桜梨さんの口の中・・・温かいよ・・・!」
彼の声に呷られる様に夢中で彼のペニスに舌を絡ませて、時折唇をすぼめて吸い込んだりしてみる。
ちゅっぱ、ちゅっぱ、ぴちゃっ・・・ぴちゃっ、ちゅぷっ、ちゅぷっ・・・
口に中に広がる彼自身の匂い・・・味・・・。それらが私を興奮させ、高まらせていた。
やがて、限界に達したのか彼が私の頭を掴んでこう言ってくる。
「花桜梨さん・・・!俺、もう・・・出ちゃいそうだ!・・・口で受け止めて欲しいんだけど・・・いいよね・・・?」
声の感じからして、本当に限界直前のようだ。
私はペニスを咥えたままで顔を上下に何度か振って、返事の代わりに舌をさっきよりも激しく絡ませる。
勿論、時折口全体を使ってペニスの先端を吸い込む事も忘れないようにする。
ちゅっ、ぴちゃ、ぴちゃっ、ちゅぱっ、ちゅぱっ
そして、何度か顔をシャフトした直後・・・。
「あっ!出るっ、出るっ!!」
彼がそう叫びながら絶頂を迎える。しっかりと私の頭を持ったまま、下半身を震わせて・・・。
彼のペニスが私の口の中で痙攣しながら欲情の証・・・大量の精液を勢いよく放って私の口内を犯していく。
びゅくっ、びゅくっ、どくっ、どくっ、どくん、どぴゅ、どぴゅっ
「・・・・!んっ、んんっ・・・!」
口の中に次々と放たれる精液を、私はむせ返らないように必死で舌を使って受け止めた。
たちまち私の口の中が彼の精液の苦い味と独特の匂いで満たされる。
舌で精液の迸りを受け止めても受け止めても、口の中のペニスからはぴゅっぴゅっと次から次に精液が飛び出してくる。
・・・・すごく沢山出てる・・・。こんなに感じてくれたんだ・・・・。
彼の射精を口で受け止めながら、私は頭の中でそんなことを考えていた。
「うっ・・・くっ・・・!」
彼は押し殺したような声を出しながら私の口内に全ての精を放ち終えると、そのまま私の両肩に上体をもたれるようにしてきた。
射精が収まったのを舌で確認して、最後にペニスの先端を舐めてから静かに口を離す。
その際、私の唇と彼のペニスの先端に名残を惜しむかのようにして月明かりで光る一筋の糸が繋がった。
今さっき射精したばかりだが、彼のペニスはまだ全く衰える様子は無かった。
「・・・・・・。」
口の中一杯に彼が放った精液を溜めたまま、私はどうしていいか判らずに彼の様子を窺う。
「はぁ、はぁ・・・・。花桜梨さん・・・・すごく気持ちよかったよ・・・・。」
笑顔だが、少し疲れた様子が窺える表情を彼はしていた。
・・・・・良かった、喜んでくれたみたい・・・。
初めてしたと言うことで多少不安があったのだが、彼はどうやら満足してくれたみたいだった。
彼の言葉を聞いて夢中で奉仕した甲斐があったと思った。これなら初めてにしても初めてなりにしては上出来なのかもしれない。
私がほっとしていると、彼がこちらを見ている。
「花桜梨さん、口の中・・・・。ひょっとして・・・・。」
「・・・・・。」
私は喋る事が出来なかったので、こくりと頷いた。
「あっ・・・・、口を濯いでくる?そこに水道があるし・・・。」
彼は私の手を引いて水飲み場に連れて行こうとしたが、私は今の自分の格好を考えてそれを断った。
確かに、素早く口を濯ぐくらい出来るかも知れないが自分はほとんど裸に近い。
万が一の事を考えて、このまま行くのは止めておいた方がいいだろう。
けれど、このまま服を着るのも面倒だ。
・・・・こうなったら・・・・思い切って・・・・。
・・・・ごくん。
私は口に溜めていた精液を喉を鳴らしてそのまま飲み干した。
「!!か、花桜梨さん・・・・。」
流石に彼もびっくりしたみたいで、驚いた顔をして私の顔を見ている。
「・・・・うふふ・・・。あなたの・・・・飲んじゃった・・・・。」
彼の表情がおかしくて、思わず笑いが出る。
「驚いたよ・・・。まさか、飲んでくれるなんて・・・。」
「だって・・・口を濯ぐのにまた服とか着るのは面倒だし・・・。あなたが折角出してくれたんだから・・・ね?」
「・・・・・・。」
「あっ・・・。」
私の言葉を聞いて、彼が急に私をその場に寝かせた。ひんやりとした感触が背中から腰に広がる。
彼は私を横にしたまま、黙って私の目を見つめている。そして、私の上に覆い被さるような体勢になって両手で私の両腕を地面に押さえた。
「・・・・・ねぇ、したいの・・・?」
小さい声で聞いてみると・・・・。
「・・・・うん、今度は花桜梨さんの身体が欲しい。もうこれ以上我慢出来ないよ・・・。」
そう言って、大きくなったままのペニスを私の秘部にあてがった。彼の方はいつでも準備はいいようだ。
彼のペニスの先端と私の膣口が当たって、くちゅっと小さく音がする。
私の心臓は緊張と不安・・・それと好奇心によってドキドキと高鳴っていた。初めて体験するセックスに不安が無い女性はいないはずだ。
「・・・・私、初めてなの・・・。だから、優しくしてね・・・・。」
「大丈夫、俺を信じて・・・。」
彼の言葉を聞いて、私は静かに目を閉じると彼に全てを委ねる事にした。
「じゃ、入れるよ・・・。最初は痛いかもしれないけど・・・・。」
「うん、あなたを信じてるから・・・。それに優しくしてくれれば、痛くても我慢するから・・・。」
そう言って、私は彼の背中に腕を回してしっかりと組んだ。
「行くよ・・・。」
彼が少しずつ腰を沈めていく。それと同時に私の中に彼のペニスがじわじわと入り込んでくる。
ずぶっ、ずぶぶぶ・・・・。
「うっ・・・・ああっ・・・!」
苦痛に思わず声が出てしまう。初めての時は痛みを伴うって聞いた事はあったけど、実際に体験してみるとかなり辛いものがあった。
「花桜梨さん・・・、大丈夫?」
彼が私のことを心配して一旦腰の動きを止めてくれた。
「・・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・!大丈夫だから・・・いいよ・・・。」
「本当に・・・?」
「うん、平気・・・。だから・・・、最後まで入れて・・・。」
自分の快楽だけを優先する事無く、私の事を第一に考えてくれている彼が愛しくてたまらなかった。
私は彼の心遣いに応えようと、しっかり両足を彼に足に絡ませた。
「花桜梨さん・・・!それっ・・・!」
そう言って、彼が一気に腰を奥まで沈める。私の中に勢いよく彼自身が完全に入り込んだ。
その瞬間、私の中で何かの音がしたように感じた。
「ああっ・・・!!」
突き抜けるような痛みに耐え切れず、私は思わず声を上げてしまった。それと同時に、私の目から涙がこぼれ落ちる。
しかし、しっかりと私たちは一つになる事が出来たのだ。結合部から愛液に混じって流れ出る一筋の血がそれを物語っている。
「花桜梨さん・・・・俺たち、一つになれたんだよ。」
彼は私の涙を指で拭いながら身体を抱きしめて、心から嬉しそうに私の耳元で囁いてきた。
・・・・ああ・・・、あなたと一つになれたんだ・・・嬉しい・・・。
私も彼と一つになれて幸せだった。自分の好きな人に抱かれる事が出来て、この上ないくらいに幸せを感じていた
確かに処女を失う時の痛みは辛かったけど、それ以上に彼を受け入れる事の喜びの方が大きかった。
「・・・ねぇ、動いてもいいよ・・・。」
「いいの・・・?まだ辛くない?」
「平気・・・。あなたが優しくしてくれたおかげだよ・・・。」
本当はまだ少し破瓜の痛みは残っていたが、折角一つになれた事への喜びが薄れてしまわないうちに彼に続きを求める事にしたのだ。
ずちゅっ・・・・じゅぷっ・・・ずぷっ・・・・ずぷっ・・・・
ゆっくりと彼が腰を動かし始めた。それと同時に私の膣と彼のペニスが擦れ合い、卑猥な音を奏で始める。
「あっ・・・!あっ・・・!あん!あんっ!・・・はぁっ・・・!」
痛みと快感が入り混じったような不思議な感覚を覚えて、無意識のうちに私は声を出していた。
「花桜梨さん・・・!花桜梨さん・・・!」
彼も夢中で私の名前を呼びながら腰の抽送を続ける。
ぱんっ、ぱんっ、ずぷっ、ずぷぷっ・・・
彼が腰を突き動かしながら、顔を私の方に寄せてキスをしてきた。私の中に熱い彼自身を感じながらそれに応じる。
キスの直後、唇を割って彼の舌が私の口の中に侵入してきた。
私も彼の舌に自分の舌を絡ませてお互いを貪るが如く愛し合う。
ちゅくっ・・・ぴちゃっ・・・ちゅぱっ・・・ちゅぷっ・・・・
私の全てを味わうかのように、彼の舌が私の口内を動き回っている。
激しいキスによって私は全身が痺れるような感覚になり、そのまま彼の成すがままとなっていた。
キスをされている最中も腰の動きは止まらない。私の中を何度も何度も彼のペニスが出たり入ったりしている。
じゅっぷ、じゅっぷ、ずぶっ・・・ずぶっ・・・ぱんっ、ぱんっ・・・
「はぁ、はぁっ・・・!花桜梨さんの中、すごく気持ちいいよ・・・!」
「うんっ・・・・!嬉し・・・い・・・っ!あん!あんっ!んんっ・・・!」
彼の言葉に、私の興奮もますます高まっていく。私も彼も、お互いの身体を味わう事に夢中になっていた。
そのうち彼が二回目の絶頂感を覚えたのか、腰の動きを早めてきた。
それと同時に私の秘部と彼のペニスが奏でる卑猥な音も次第に激しく・・・、そして早くなっていく。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ!
ずぶっ、ずぷっ、じゅぷっ、じゅぶっ!
「あっ、あんっ!あん!あん!はぁ・・・んっ!」
「花桜梨さん・・・!俺、また出そうだよ・・・!中に出してもいい?」
彼の願い通り、このまま中で射精させてあげたかったけど、流石にそれは簡単に承諾してあげることは出来なかった。
申し訳ないと思いつつ、私は喘ぎながら彼にこう言った。
「あんっ!な、中は・・・ごめんなさい・・・、駄目・・・なの・・・っ!やん!はぁ・・っ!あん!あん!く、口に・・・口の中に出して・・・!ああん・・・っ!」
私の返事を聞いてから、彼はラストスパートに入る。
一気にピストン運動の速さを上げて私の中で限界まで腰の抽送を繰り返す。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ!
ぐちゅっ、ぐちゅっ、ずにゅっ、ずぷっ、ずぷぷっ!
「花桜梨さん!花桜梨さん!好きだっ・・・!大好きだ・・・!」
「私も・・・好き・・・好きっ!あん!あんっ!ああっ・・・ん!」
私の喘ぎ声も彼の限界を早めたみたいだった。
目を閉じて必死になって絶頂を堪えながら、私に最後の確認をしてきた。
「花桜梨さん!出すよ・・・!」
「うん・・・!いいっ、いいよ・・・・!口に・・・口の中に出してぇ!あなたのを全部飲ませてっ・・・!」
ちゅぷっと最後の名残の音を立てて、私の秘部からペニスを引き抜かれる。引き抜かれたペニスはそのまま私の口の前に差し出された。
私は差し出されたペニスを素早く咥えると舌を使って夢中で舐め回し、奥まで吸い込んであげた。
その直後・・・・。
「うああ・・・っ!出る、出るっ!」
どぴゅっ、どぴゅっ、びゅくっ、びゅくっ、どくっ、どくっ・・・
再び、私の口の中で彼が全身を震わせながら勢い良く・・・そして大量に射精した。
二回目の射精だと言うのに、今回も一回目に負けないくらいの量と勢いだった。
「あむっ、んむっ・・・れろっ・・ちゅぱっ・・・んんっ・・・んっ・・・。」
・・・んっ・・・こくん・・・こくん、ごくん・・・ごくっ・・・。
私には何のためらいも迷いもなかった。
勢い良く口内に放たれる精液を、私は出される傍からそれを舌で絡め取りながら次々に飲み干した。
もはや、精液特有の匂いも苦さも気にはならなかった。彼への愛しい想いがそれらを忘れさせていたのかもしれない。
・・・ああっ・・・私の口の中に・・・一杯出てる・・・。熱くて・・・おいしい・・・・。
喉を鳴らして最後の迸りを飲み干して終えてから、私は仕上げとばかりに彼のペニスを吸い込んだ。
念を入れて、まだペニスに残っている分の精液もしっかりと吸い出してからやっと口を離した。当然、吸い出した分の精液もこくりと飲み干す。
彼の精液を全て飲み干してから、私はうっとりとした表情のまま彼に呟いた。
「・・・はぁ、・・・はぁ、あなたの・・・おいしかった・・・。・・・でも、すごくたくさん出たね。びっくりしちゃった・・・。」
「花桜梨さんがとても綺麗で素敵だからだよ・・・。俺もこんなに出るとは思わなかったよ。」
そう言って彼は私の額にチュッとキスをしてから、もう一度しっかりと抱きしめてくれた。
優しく抱きしめられながら、私は彼の耳元で囁くようにして自分の希望を言ってみた。
「今度・・・明日は・・・・私もあなたと同じくらい気持ち良くして欲しいな・・・。」
「ああ、約束するよ。明日もこの時間、この場所で・・・ね。」
「うん・・・。私、待ってるから・・・。」
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その後、私たちは急いで服を着ると合宿所に戻った。
時間の方は、幸い就寝時刻の10時10分前で何とか間に合った。しかし、就寝前に私と彼は急いで浴室へ向かった。
さっき入浴は済ませたのだが、外で散々愛し合った為に私も彼も汗だくになってしまい、再び入浴しなければならなかったのだ。
浴室で一人私は熱いシャワーを浴びながら、外で激しく愛し合った時の事と彼と交わした約束を思い返した。
・・・明日からの練習もこれなら頑張れる・・・。それに練習が終わったら、明日の夜も彼とあの場所で…うふふ、今から楽しみだな・・・♪
私と彼との間に、合宿中の密かな楽しみが一つ生まれるのだった・・・。
【完】
毎度どうも、ATFです。
今回は夏合宿のイベントをモチーフにして書いてみました。積極的な花桜梨さんを書いてみたかったんで、こんな感じに・・・。(笑)
最後まで読んで頂いて誠にありがとうございました。楽しんで頂ければ幸いです。
夜の水飲み場で二人きりともなれば・・・いろいろな考えが頭に浮かんでしまいます。今度はどんなイベントをモチーフにするか構想中です。(^^;
また機会があればお会いしましょう♪
それでは、また・・・・。